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薄くなる言葉   [新聞から]



薄くなる言葉 (2019.9.17. 読売新聞/p25 文化・文芸)

言葉が痩せてきている。
ポップス系の歌から聞こえてくるのも、愛だの恋だの、いやそれならまだしも、ひとりじゃないだの明日を信じて行こうだの、いわずもがなのメッセージを無自覚かつやみくもに伝えるだけの薄い言葉ばかりだ。生きている人間の実感のこもった言葉はどこにあるのか。 (野村喜和夫・67/詩人)




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いっしょうけんめいやって
パパとママにみせるぞってきもちで
えいえいおー


生きていた結愛ちゃんの ひたすらな言葉
結愛ちゃんを殺した母親に懲役 8年判決
保護責任者遺棄致死罪


8年か、と思う。
少女の、70年近い未来を奪った人が、懲役8年。
35歳で出所して、また軽薄に男にすがって生きるのだろうか。

旦那に支配されていたという温情は、果たして、理にかなっているのだろうか。
5歳の、全くの無防備な、いたいけな子の、すがる思いを絶って殺した。
何か美味しいものを食べさせたい、金がなくてもそう思う私の親心。



えいえいおー





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