SSブログ

さびれる下町を若者と歩く   [旅]




■ 生涯労働時間 / 9万5000時間
(大学を卒業して62歳までの40年間を、休日を除き毎日10時間労働)

■ 定年後自由時間/12万5000時間
(定年退職後の63歳から82歳までの20年間、毎日17時間活動)


毎週月曜から金曜まで朝早く起きて出勤し、夜遅くに帰宅する。
その多忙な40年間よりも、定年後の自由な時間がとても長い。
そんなこと学校では教えてくれなかったけれど、自分で考えろ、だ。

定年後に気づく、時間が有限であるということ。
そしてしかも、残り時間が僅かしかないという焦りの実感。
趣味を持てと言われても、働いていた時代の趣味とは、圧倒的に違う。

現役時代と少し「大切なもの」のランキングは変わった。
1位 家族、 2位 自分の命、 3位 お金、と1位2位が入れ替わった。
自分は何をしたいんだろうと、考えることが多くなった。

長生き願望はなく、病気やケガで家族に迷惑はかけたくない。
金太郎あめのように、いつどこで終わってもオレの人生だった。
そういう身辺清掃を、また心がけるかなと、クソ暑い中で思うのだ。




DSC06784.JPG


一昨日、次女と一緒にランチと散歩と甘味を楽しんだ。
主に台東区浅草橋、および神楽坂を歩いた。
前半の台東区は、サラリーマンを除外すれば、寂しい街だと思った。




DSC06792.JPG


駅から離れると、人通りが少なくなる。
下町の長閑さが、ちょっと度が過ぎている感じがした。
下町なりの熱気がないから寂しいと、歩く者は思うのだった。




DSC06827.JPG


次女とふたりで笑った看板。
児童公園だけど、ラジオ体操会場になっていて年中無休だと。
きっとこれは児童向けではなく、お年寄りへの激励なんだろうねって。




DSC06829.JPG


門柱から玄関、建物は、どう見ても小学校のたたずまい。
児童公園に隣接しているが、おそらく校庭を公園にしたのだろう。
小学校が廃校になり、それを利用する会社があったのだろう。

都心で、小学校が必要じゃなくなるほど子供不足の台東区なんだろうな。
田舎の学校が統廃合するのではなく、都心であるがゆえに、寂しさが痛い。
そう言えば、歩いていてあまり若い人を見なかったんだよね。



ファイト!









ファイト!(82)  コメント(6)