横風を食らって [旅]
白玉か 何ぞと人の 問ひしとき 露と答へて 消えなましものを
伊勢物語の6段『芥川』
高校の古文で必ずやる定番中の定番。
「(あれは)真珠ですか、何ですか」と(あの人が)尋ねたときに、「(あれは)露だよ」と答えて、(その露が消えるように私も)死んでしまえばよかったのに。
この歌の作者は在原業平です。伊勢物語によると、男が女を家から連れ出して逃げる途中に、女が草の露を見て「あれは何か」と尋ねたのですが、男は先を急ぐので答えぬままに、女が鬼に食べられてしまった(鬼に食べられたというのは比喩表現で、実際は連れ戻された)ことを嘆き悲しんだ男が詠んだ歌となっています。
考えてみればある種の拉致問題ですが気にしない。
私大の入試問題にもなりやすかったですね。
そんな歌を思い出すような、雨あがりでした。
昨日はマクロレンズ試運転2日目、雨上がり決死隊でした。
露を求めて、二日連続の里見公園です。
よその人から見れば変に見えたでしょうが、3人しかいませんでした。
風があったので息を殺してシャッターを切ります。
なんだか腹筋が鍛えられた気がしましたが、気のせいでした。
帰りは時折、横風を食らいながら江戸川の土手を走りました。
やっぱり電動自転車にしておいてよかった。
蛇行する江戸川の下流だから、風が変わります。
前から来ても横風を食らっても、安定走行のナショナル電動自転車です。
そして、次女のためのおでんを作り、棒棒鶏を作り、スモークチキンを作るのでした。
そんな次女の話はまた明日。
ファイト!