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何を見て前に進むか   [新聞から]





日経の朝刊に、あまり好まない作家の林真理子が連載小説を書いている
「愉楽にて」という作品だが、彼女の介護経験を使った作品であろう。
昨日の話で重い箇所があった。
入院中の母・真佐子が見舞いに来た息子に語る場面の台詞が少し重い。




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「年寄りってかなしいもんだなあってつくづく思うわ。旅行したり、友だちとおいしいものを食べたりして、そのことを忘れようって必死になるけど、所詮あとは死ぬだけなのよ。ある時まではね、みんな元気そうなふりをするの。だけど気づくの。ふっと空しくなるのよ。何をやったって後は死ぬだけだって」




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私も肉親を失い、更に肉親が順番待ちをしている現実。
無気力になったり、空しくなったり、そういうことが多くなったのだ。
かと言って、思い出話ばかりはイヤである。

だからこそ、新しいことを始めるように意識する。
新しい出会いを恐れないで、前に進む。
そんな生活を作ることが大事だと、学校では教えてくれなかった。

確かに、ワルの頃の充実感が全く消え失せてしまった。
しかしながら、今さら、ワルに戻るのはイヤだ。
ゆえに、新しい生活を恐れないで、前に進むしかないのかな。




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