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『若い読者のための短編小説』   [村上春樹]





マスコミも相撲も代表質問も、鬱陶しい話ばかり。
雑務と読書だけの時間を積極的に作ろうと思います。
そして、面白い映画も見ますけどね。





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朝ね、護送車が北警察署の裏門から出るんだけど、人気者が護送されるときは、マスコミの取材が押しかけて、結構邪魔なんですよね。車道におりてカメラを構えられると、迷惑をします。軽くクラクションを鳴らし、若い巡査に、危ないじゃないか注意しなさいよと、シートベルトを確認してから言う私でしたよ。






『若い読者のための短編小説』 村上春樹/文春文庫 (2004年10月10日 第1刷)
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村上春樹『若い読者のための短編小説』を読み始めました。なかなかよいです。『職業としての小説家』の前身と思えるまとまりと、プリンストン大学での講義だったと思うのですが、その講義対象となる短編小説も、図書館ですぐに借りられそうなので、授業に参加するつもりで読み進めていこうと思います。

「第三の新人」と呼ばれる人たちの短編が対象で、その先頭に吉行淳之介が配置され、奇遇でした。卒論では吉行を扱うつもりだったのですが、去年、喜寿のお祝いに伺った我が担当教授は、ダメと、当時の私の目が点になるのを楽しんだかも知れません。2年余りの準備がパーでしたから、参りましたよ。

結局、その吉行が好きな作家のひとりとする坂口安吾が研究対象に変わりましたが、変えて良かったと、いまでも思っています。それでも吉行への郷愁はあり、今回手にした村上春樹の講義に沿って、吉行を読み直し、以下、小島信夫「馬」、安岡章太郎「ガラスの靴」と、6人の短編を読み直しながら、村上春樹の講義を楽しもうと、ちょっとした、思い出のゼミが始まります。




p25 (僕にとっての短編小説)
書いたご本人からすれば、「俺はそんなこと思ってねえよ」ということになるかもしれません。あるいは事実と異なっていることがあるかもしれません。しかし僕としては、それはそれでかまわないのではないかと思うのです。読書というのはもともとが偏見に満ちたものであり、偏見のない読書なんてものはたぶんどこにもないからです。逆な言い方をするなら、読者がその作品を読んで、そこにどのような仮説(偏見の柱)をありありと立ち上げていけるかということに、読書の喜びや醍醐味はあるのではないかと僕は考えるのです。

p36 (まずはじめに)
もちろん「小説というのは面白いと思えばそれでいいじゃないか。理屈なんかどうでもいいだろう」ということもできます。そして僕はどちらかというと、そういう考え方に諸手をあげて賛成する人間です。なにかと理屈をつけなくてはやっていけない人間よりは、理屈をつけなくても不自由しない人間の方が、人生はずっと楽だし、それでとくに不都合がないのなら、頭をひねってむずかしいことを考える必要なんて何もないはずだと考えています。また頭をひねらせずに、心をひねらせるのが本当に優れた小説であると常々信じています。





冬の出現.JPG

図書館へ行くのも、食材を買い出しに行くのも、かなり怖い。
滑る滑るよく滑る道、歩道も車道も、移動が怖い。
こういう日には、外出を自粛する、安全第一主義のオレ。

さて、今日はホットプレートで作るパエリアに、挑戦するぞ。
ロゼワインを用意して、あさりに赤エビ、いかと無洗米、用意周到。
これがうまくできれば、手抜き料理に使えるかしら。




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