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『パーフェクト・ケア』   [映画]



現在の見えざる不安、それはサル痘。
米国のサル痘感染者、5000人突破 NYなど緊急事態宣言

コロナをどう扱うかという出口の話が始まって、希望の光を見ていた。
するとまた神は、新たな難題をぶつけてきましたぞ。
世界の景気後退が懸念される中、新たなリスク要因が生まれたのは困りもの。

8月からまた値上げも始まるけれど、サル痘の方が怖い。
だって、サル痘は男性から男性への感染だという。
暫く男性との付き合いは辞めて、女性としか飲みに行かない。





『パーフェクト・ケア』
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■ 作品データ
 原題/I Care a Lot
 制作年/2020
 制作国/アメリカ
 内容時間(字幕版)/119分
 ジャンル/コメディ・サスペンス/ミステリー

■ 解説 「ゴーン・ガール」のR・パイクが、またもや冷徹な悪女に扮して強烈な個性を発揮。第78回ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門で主演女優賞に輝いた衝撃作。法定後見人として活動するマーラ。実は彼女は、老人介護施設の経営者や医師らと結託し、金持ちの高齢者たちを要介護者に仕立てては彼らを強制的に施設に送り込み、その財産を横取りする冷徹な悪女だった。老人のひとりが死去し、施設に空きが出来たと通知を受けたマーラは早速、次の獲物を物色し、資産家の老女ジェニファーを例の手段で施設に送り込む。しかしその老女の背後にはなぜか、凶悪なロシアン・マフィアが控えていた。

斬新な手法で今までにない作品世界、月並みだが、あっと言う間に見終わった。
悪い人たちだらけという不思議な構成で、段々印象が変わっていくのが面白かった。
ドンパチ物の怖さはあるけれど、このブラックな世界観を皮肉として見た。

老人介護がカネになるなら介護は行きわたる。
しかし、補助金が乏しければ、金のない相手は介護しない資本主義社会。
それを逆手にとってデフォルメした映画だと思うが、怖い社会を垣間見る。

ワルぶるな、ワルになり切れとでも言いたいのだろうか。
偽善者という自覚のないまま、実はサービスは売り付けられている。
今はアメリカにしかない病んだ社会、いずれ世界に浸透するのかな、と楽しんだ。




円高だと騒ぐ
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先々週までは円安が過ぎると大騒ぎをしていたが、今は円高だという。
確かに円安による輸入品の値上がりは痛かった。
しかしこの元凶は金利差で、アメリカが落ち着けば自ずと解消されるもの。

怖いのは、EUの中央銀行が利上げしたこと。
国力の差が歴然としている中で、統一通貨の金利を上げたのだから、困る弱小国。
金利が上がれば借金の返済も増額、国債にしろ住宅ローンにしろ首を絞める。

ここ2か月ほどの急激な円安は恐怖だった。
しかし、日銀はよく踏みとどまり借金地獄を作らなかった。
秋から冬にかけて、利上げしたEUの景気後退と、分裂が今は怖くなった。




前後賞付き
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基本的に鰻の蒲焼が大好きで、鰻重を食べさせてくれるなら、働く。
土用の丑にかこつけて、蒲焼を買いまくって数日間食べ続けた。
冷製鰻をのせた冷奴まで作って食べたのだった。

伊東に来ると、そこは静岡県、夕方になると鰻を焼くニオイがあちこちでする。
伊東でいちばん多い店は干物屋さん、次いで寿司屋さんが多いと歩いていて思う。
そして、鰻屋さんも結構多くて、静岡だからなのかしら。




時代は変わって禁句
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伊東の街を散歩していて、蔦に絡まれた家を多く見る。
廃業なさったのだろうか、今では叩きのめされる店名のスナック、ご臨終。
幼稚園の頃好きだった絵本「ちびくろサンボ」、ちび、くろんぼ、禁じ手だわな。




それでも日は昇る
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90歳を超える父親の介護を嘆く友人がいる。
親である限り、子どもの世話にはなりたくないと考えるもの。
それでも受け入れてもらえない限り、子どもが世話をするしかない現実。

老人介護ビジネスの「ワル」の映画を見てから、次は安楽死かと考える。
闇のビジネスも怖いけれど、安楽死を求める人もいよう。
蛇の生殺しのような介護が、果たして本望であろうかと、我が身の行く末も案じる。




ファイト!





ファイト!(77)  コメント(14) 

ファイト! 77

コメント 14

あるいる

大きな声では云えなくなったけれど、ちょっと前までの大阪人の常套句「世の中、銭やで」。
秋山ジョージの漫画「銭ゲバ」に同じようなセリフが登場していたようないないような。
銭があればクロンボのように店仕舞いをしなくてもすんだろうし、老後の心配をしなくてすむかもしれません。
アメリカでは「パーフェクト・ケア」、日本ではちょっと前まで「楢山節考」、「恍惚の人」なんてのもありました。
今は「PLAN75」、倍賞千恵子さんがエレガントだとカンヌで評されたとか。
彼女を見るだけでも一見の価値がありそうな映画です。
昔の人は云いました。
明日は我が身。
明日は明日の風が吹くとお気楽おやじを続けるのも、難しくなって来た今日この頃です。
世間から距離を置こうとしても、そうはさせてくれない現実。
どうすりゃいいのさこのアタシ。
夢は夜開くと開き直れないおやじなのでした。
せめて美味い干物を食べたいものですよ。

by あるいる (2022-07-31 03:42) 

HOTCOOL

サル豆はそういったパーティで広まったらしいですね。私はパリピじゃないので大丈夫かな。
この映画は見逃しました。今度配信があったら観てみます。


by HOTCOOL (2022-07-31 04:51) 

hana2022

おはようございます。
昨日コロナウィルス4度目のワクチン接種を済ませた関係からか、腕の痛みで早く目覚めてしまいました。
天然痘に似た症状との、サル痘。
数か月前に吉村昭氏の「破船」を読んだばかりでした。海沿いの孤立した寒村に住む住人たちが、天然痘患者ばかりの乗船した船とも知らず、その死者たちが身に着けていた着衣から、天然痘に罹患し次々倒れていくという恐ろしくもシビア―な内容でした。世界から根絶したと言われる天然痘、しかし似た症状のサル痘とは?
仰られるように、対男性関係にはお気をつけて(笑)
アメリカ人の夫をもつ方曰く、アメリカでは自分の財産を使い果たした後は、国が面倒をみる。その代わりその期間はほぼ3年=安楽死と決められているとか。
現状から10年、20年先を見通した場合、我が国もすでに我が親であっても、本人の辛苦も含めて無駄な延命を望まない方向に来ていますから。。それに近いものとなるのではと考えます。
本作品のタイトルのストレートさ、主演が「ゴーン・ガール」のR・パイクとは、期待させてくれる一作。お教えくださってありっがとうございました。
by hana2022 (2022-07-31 06:32) 

青山実花

人間は、
物を奪い合い、
ぐるぐるぐるぐる回っているうちに、
とろけて、
バターになってしまうのではないでしょうか。
by 青山実花 (2022-07-31 08:27) 

ナツパパ

母は94になりますが、おかげさまで元気です。
でも、高齢者の健康って1カ月後は分からないんですよねえ。
そうなった時のことを考えるのは嫌だけど備えておかなきゃ。
いろいろものを思うことの多い日々です。
by ナツパパ (2022-07-31 08:50) 

とし@黒猫

サル痘は、男性同士が飲みに行って騒いで感染もありますが、
海外で広まったのは男性同士の性行為での感染なので、
そういうことをやらなければ感染を恐れることはないようです。
日本で見つかった感染者は、海外でそういうことをやったのか、
やらなかったのか?! うーん
by とし@黒猫 (2022-07-31 10:26) 

ゆうみ

密着した愛の確認が サル熱感染だと聞きました。
臀部にあるあのフォールの中に 何が潜んでいるんでしょう?
by ゆうみ (2022-07-31 11:23) 

(。・_・。)2k

サル痘 アフリカでしか死亡者出てないんですよね
湿疹が残ったら嫌ですけど そんな怖くもないような

by (。・_・。)2k (2022-07-31 14:11) 

Inatimy

冷製鰻をのせた冷奴が、なんて魅力的なんでしょ♪
干物やさん、寿司屋さん、鰻屋さんが多いのは、すごく羨ましいです。
by Inatimy (2022-07-31 17:48) 

わたし

自分も鰻好きと思っていましたが、数日続けては食べたくないので、そうでもないのだ、と気づきました(^-^)
「パーフェクトケア」なんかこれからの時代を示唆しているような映画です

by わたし (2022-08-01 13:15) 

英ちゃん

サル痘は男性から男性への感染なのか(^_^;)
じゃぁ私も女性としか飲みに行かないようにしようかな(;^ω^)
父親の介護は私も十年以上前にしてましたよ。
大変だったけど自分の親だから仕方ないよね。
by 英ちゃん (2022-08-01 16:03) 

hirometai

tommy様
猛暑の中、仕方なく出かけてきました。
暑い一日でした。
コロナワクチン28日に4回目接種しましたが、一番副作用が少なかったです。サル痘は自分の年齢では種痘接種をしているので心配していません。
3月に主人の介護を終え見送って、新盆を迎えて送り火を焚き本当に逝ってしまったのだと感じました。
介護は大変でしたが、自宅で最後の手を握りながら見送くることが出来て幸せでした。(^-^)
やっと体の疲れがだんだん和らいできました。
by hirometai (2022-08-01 22:07) 

向日葵

全身チューブに繋がれた父の介護を「母、私、弟」の3人体制で
約1年半続けました。
その3人の共通の思いが「延命治療だけはしないで」です。
父も意識が戻っているのか居ないのかわからない状態の時も
少しだけありました。(目を開けて若干の反応がありました。)
もし口が効けたら「すぐに楽になりたい」と言っていたのでは
ないか、と3人でいつも話します。
法律に抵触しないよう上手く抜け道を使って、なんとか
延命治療だけは避けたいものです。
倫理という問題もありますがー。
by 向日葵 (2022-08-02 03:12) 

yokomi

家庭での全介護1年近く、そして入所・入院。コロナの中、一昨年母を見送りました。安楽死を求める人が痴呆になったら...(>_<) 我を忘れて別な人生を歩み始めることでしょう(^_^;) そうならない為にも国会は仮称人生店仕舞い法を作り、希望する人は料金を法務局に託し、対象者を観察していた企業が法務局へボケ発生を通知し、その事実確認後法務局は安楽死実行会社へ通知し、幕引きを計った後会社に報酬を支払い、警察にはこれは本人の希望なので立件しないよう通知する....なんて仕組みを真面目に考えています(^_^;) 手足が弱ったら自殺も出来ません(>_<) 健康作りに努めましょう(^_^)v
by yokomi (2022-08-07 23:58) 

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