『白鳥とコウモリ』

全国的に気は緩んでいるようで、来週、コロナ感染者の減少はあるのか。
オリンピックをやるとかやらないではなく、空港を閉めて欲しいな。
大阪から、インドから、由来別に見て、感染力が昨年とは激変した。

去年と同じでは良くないと、言えないのは、検証していないから。
PCR検査数が少なく、病床が少なく、マスクがない去年だった。
今年は、マスクだけ足りて、結局のところお願い頼みの自衛だけ。

1年間、何が良くなったのだろうか。
1年間、何も出来なかったのなら、これからも続くのだろうか。
我慢を越えると、人は殺気立ち、暴力的な気質に変化するぞ、豹変。





『白鳥とコウモリ』　東野圭吾／幻冬舎（2021年 4月 5日 第1刷発行）

2017年から「小説幻冬」に連載された7つの作品をもとに加筆した長編。


東野圭吾の新作を読み続けて、最近の2作はちょっとガッカリしていた。
しかし三度目の正直、楽しませてもらった、久々に東野圭吾だった。
522ページもあると、開いて読むのに書見台が使えず、手が疲れる。

足で地道に稼ぐ刑事たちの動きが良く、炉端焼き店で作戦会議。
刑事のその雰囲気は、外で飲みたいなと思わせてくれる郷愁、今は昔。
2つの殺人事件の接点を探りながら、人物が描かれていく。

被害者の遺族、加害者の家族、それぞれの立場が描かれる。
SNSや、マスコミに対する東野氏なりの怒りはあるのだろう。
加害者と被害者双方の家族の不幸は、誰も推察はしない。

しかし、仮のではあるが殺人事件を通して、考えさせられる。
そんなことがあっていいのか、そっとしておいてやれよと。
単なる銭ゲバを「紀州のドンファン」などと言って、NHKでもやるアホらしさ。

腹の立つことがいっぱいある。
こいつら、と思ってしまう連中もたくさんいる。
ただ、小説以外では関わりたくない昨今、人付き合いが下手になる。

久々の東野圭吾、クリーンヒット。
ホームランをもう期待はしておらず、真芯に当ててくれたらいい。
さあ、次、次も期待する。

ここから写真が4枚つづく。
日の出前の里見公園で、顔を見せてくれない花が2枚。
そして日の出後の江戸川の土手1枚、朝陽の当たる雑草を1枚並べる。

すこしだけ、コロナの話が続く。
だって、重大なんだもの。
騒ぐのではなく、正しく知りたいの。

東京大学や熊本大学などの研究チームが警鐘を鳴らす。
『インド型』は
日本人の6割が持つ白血球の「免疫システム」をすり抜ける

佐藤 佳 准教授（東京大学／医科学研究所）曰く

現在インドで発生している「インド株」が持っている変異が、日本人に非常に多い白血球の血液型の免疫システムをすり抜けることが出来る変異体と分かった。実験レベルでは日本人が多く持っている免疫をすり抜けることは間違いないので、検査体制を拡充してどんな株が流行っているか早期に捕捉し、それを共有できる体制を作ることが大事。

日本人の6割が、変異種「インド株」に抵抗できないという話だ。
現実に、高齢者以外の重篤化が目立ち、死者が続出し始めている。
しかも、空港は閉じられず、インドから毎日人が入ってきている。

さらに、空港での検疫体制も絶対的権力を行使できず、ほぼお願いの各自申告。
感染率が高まり毒性も強い変異株が来るというのに、玄関を閉めてくれ。
インドから富裕層が逃げるのだけど、どこへ行くのか、ここは治安がいいニッポン。

水際作戦も、個人で闘い抜くしかないように感じている。
わるいけど、さらに外食は控えさせてもらう。
性善説には立てない最近、寄らば斬る、と殺気立つ日本男子。

ファイト！

コメント 8

相変わらずの東野圭吾人気は続いていて、大阪市立図書館では「白鳥とこうもり」にただいま1178人の予約があります。
購入予定が30冊ですから、順当に行けば3～４ヶ月後には順番が回ってくると思います。
気長に待つといたしましょう。
過去の彼の実績から行くと鳥の名前のつくタイトルはあまり面白くなかったので、今回は予約しなかったのですが、パパさんの感想を読んで予約を入れました。
1177番目です。
政府の新型コロナ対応には、期待できないあきらめ感が僕の中に育っています。
マスコミの対応にもです。
あれだけPCR検査の速やかさと対象を多くするように叫んでいたマスコミが、PCR検査の必要性を云わなくなりました。
インドで連日30万人を超える感染者が出ているということは、それ以上の検査体制があるのに、日本ではどうなっているのかさえ報道にありません。
マスコミが菅政権に忖度しているのでしょうかね。
水際作戦と云うことは、検査対象の絶対数を増やし、症状のある感染者だけでなく無症状の感染者を隔離することだと思うのですけれど、ね。
この１年間の政府対応がお願いベースでしかないのが不思議で、国民を新型コロナから守る強い意志と方法が見られません。
自分の命は自分で守るしかなさそうです。
ここに台風や洪水、地震の大きな災害が起きると、どうなってしまうのやら、ですよ。
今日の写真の白い花、名前は知らないのですが、日の出からしばらくして太陽の光を浴びると花が開いてきます。
植物の行動は自然のサイクルに従っています。
人間も動物、自然のサイクルに従ってお日さまの光を十分に浴びたいものですよ。
どこかおかしなこの一年間の暮らし、破綻が来るのが目に見えそうです。
それにしても、我慢強いこの国のお方たちです。
見習わなきゃ、です。

by あるいる (2021-05-05 03:35) 

ほんと、、、緊急事態宣言中だけでも入国を閉めてほしいなあ。。
by あーちゃ (2021-05-05 10:00) 

今まで、「xx株」という変異株が危ないと言われていながらも、
感染者が 1,000人そこそこ、
メディアの連呼によって、そのぐらいの数には慣れてしまっているの中で、
危険な「インド株」と言われても、格別に恐怖感がわかないのだと思います。
そして、日本独自のGWというイベントに、大勢が繰り出して、
レジャーを謳歌しています。
その結果、阿鼻叫喚の6月が来ないことを祈ります。
by とし＠黒猫 (2021-05-05 11:35) 

海外からの渡航者は制限した方がええなぁ
そしてオリンピック　
アスリートの祭典だけど　変異株の祭典になりかねないから
世界の危機なので今回は中止の方がいい気がします
持ち込まれても持って帰られても国際問題に発展しかねない

２つ目写真は僕好みですな(^^ゞ
by snow (2021-05-05 23:33) 

tommy様
連休のコロナ対応は一応成果が出ていると菅総理はおっしゃるが、誰も信じておりません。上空を飛ぶ飛行機は多くなっています。
人の流れを止めてくださいといっても、他人事のような感覚になってしまっている人が多いです。
多分この後、感染者の減少は望めないでしょうね。
あとは、来月に予約したワクチン接種迄自分で自分を守るしかないです。(>_<)
by hirometai (2021-05-06 18:11) 

広報誌にやっと予約票の時期が掲載されました。あまり信用していませんが。
by JUNKO (2021-05-06 19:38) 

新聞の広告を見て気にはなっていた本ですが、先約が2冊ありましたので、今回の休暇ではパスとなりました。525ページモノとなるとお盆夏休み滞在の友として不足はありません。
今回出現してしまったインドがとやら、日本人の白血球では発見し攻撃することが難しいらしく、つまり日本人はより感染リスクが高くなってしまうということになります。体内に潜むインド型を発見できるPCR検査機が既に登場したということですが、感染した場合の治療法については定かでないみたいです。いずれにせよとても厄介なモノが日本を蝕み始めているの事実ですから、もっともっとビビらなければいけないはずです。

by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2021-05-06 22:06) 

今日になって、インド、ネパール、あと1国どこでしたっけ？
の入国制限を強化すると、ニュースでやっていました。
PCR検査を2回やるまで隔離してから、
陰性なら自宅待機に入るとのこと。
もっとキツくてもいいですよね。
アカツメクサが咲いていますね。
シロツメクサより、少し大き目で色も可愛いです。
by まほ (2021-05-09 22:52)