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社会的性差の壁   [考え方]




日曜の読売新聞、読書欄に気になる1冊の本があり、Amazonで申し込んだ。
「上野千鶴子のサバイバル語録」というもので、文春文庫。
なんとなく、新聞解説を読んでいて、読みたくなった本である。

と、その夜つけたTV番組「Mr.サンデー」で奇妙な縁を感じた。
東大の入学式祝辞が扱われていて、上野千鶴子が祝辞を読んでいた。
キャストの木村太郎氏が、祝辞内容に文句をつけていたが、違和感があった。




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平成31年度東京大学学部入学式 祝辞
HPで読ませてもらったが、良い「祝辞」だと思った。
三姉妹の父親である私には、よくぞ言ってくれたと快哉を叫ぶ。

木村太郎氏は、「この祝辞には解決策がない」とバカなことを言い、違和を感じた。
長女が、ドイツにも甚だしい男性優位の息苦しい空気がある、と言っていた。
一石を投じる入学式祝辞と、老害あって一利なしの木村氏、潮時かな。




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少なくとも、娘たちには上野さんの「祝辞」を読んでもらいたいな。
おそらく妻も、読めばきっと、そうなんだと賛同するだろう。
そして、解決策は与えられるのではなく、おのおのが考え出すのだと思う。




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ノーベル平和賞受賞者のマララさんの父上への質問、「どうやって娘を育てたか」
父上の答えは、「娘の翼を折らないようにしてきた」
私もそうありたかったが、まずは、妻の翼を折ってきたように思うのだ。

女のくせに、女なんだから、そういう差別は知らず知らず、やってきたかな。
そういう、「壁」を平気で作ってしまっていた自分が、いるはずだ。
新しい時代は若い人に任せるとして、男女差別を生まないように、意識したい。



ファイト!






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ファイト! 101

コメント 5

あるいる

上野千鶴子さんはフェミニストの第一人者として、若い頃から苦手なお方でした。
ヤワな僕では太刀打ちできない論陣を張り展開し、ちょっと違うなぁと遠巻きに敬遠していました。
あれからうん十年、上野さんも70歳になり、彼女の女性学も素晴らしい展開をしたようだと、この入学祝い原稿を読みながら、ときどき聴きながら声は70歳の声には思えないほどに若いなぁとあらぬ方向にも思いを巡らせていました。
「フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重される思想です」
うん十年前に声高に論陣を張っていたのが、ここまでやさし言葉になりましたよ。
これは共感です。
そして、祝辞の後半は諸手をあげての賛同です。
上野さん、僕の認識をたった数分で見事にひっくり返してくれました。
ごめんなさい、です。
それにしても、この祝辞を受けた新入生は驚いたことでしょう。
この祝辞を述べる土台があるのが東京大学のエライところなのかもしれません。
そ~いえば雅子妃も東京大学で勉強してはったなぁ。
どんな皇后さんになりはるんやろか。
自己実現できるあたらしい皇后像を作りはるんやろか。
難しいことやろなぁ。
と、これまたあらぬ方向へ想像・空想・妄想の今朝でした。


by あるいる (2019-04-16 04:10) 

Take-Zee

おはようございます!
あまり批判的なコメントは控えていますが、
最近の元NHK氏の解説には私も好感を覚え
ません。 
by Take-Zee (2019-04-16 08:24) 

あとりえSAKANA

 私もたまたまテレビをザッピングしていて
Mr.サンデーを見ました。仕事場に行ったら
東大の祝辞をしらべてみなくちゃ、と思って
いたらこちらにリンクが張ってあり、
ありがたく拝読。
 ちょっと日々のいろいろで涙腺も脳も壊れて
いるからかもしれませんが、途中から涙がこぼれ
てきまして。(感動したわけでも女性であることで
辛い思いをしたわけでもないのですが。不思議。)
 そういえば私が大学1回の頃、学部長だった
枕草子研究で有名だった先生が「上野千鶴子を
許してはいけない」と授業で言っていたのを
思い出しました。二人の娘を持つヒトでさえ
こうだったのですから、女性の道はさもありなん、
ですね。
by あとりえSAKANA (2019-04-16 10:54) 

JUNKO

私はあの祝辞とてもいいと思いました。暖栄ならいえないでしょう。木村太郎さんの感想も聞きましたが、今回はいただけませんね。
by JUNKO (2019-04-16 12:21) 

engrid

上野千鶴子さんの祝辞は,しっかり新聞で読みました
とても良いのではないでしょうか
いろいろに言われていますが,私は好印象です
しっかり東大生ばかりでなく,一般のかたがにも向けられていると思います
by engrid (2019-04-16 18:12) 

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