『 ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ 』

WOWOW を見ている。
開局当初は顧問をしていたサッカー部のために加入。
今は、海外ドラマと映画を観るために加入継続。

「最新映画情報　週間 Hollywood Express」という番組が毎週土曜に30分。
全米興行収入ランキングや、ハリウッドの最新情報などが放送される。
来年以降の作品も、製作状況が放送されたりして、映画好きには必見。

映画は録画して、自宅で自転車をこぎながら見ている。
見たい作品は頭にメモしているが、よそ様のブログ記事もチェックする。
また、日本未公開で見たい作品を、ブログ写真に発見すると、昂奮もする。

映画は好きで、時間もあるが、良い作品は、なかなかない。




『 ベストセラー　編集者パーキンズに捧ぐ 』 （Genius ）

原題　　　Genius
製作年 　2016年
製作国 　イギリス・アメリカ合作
配給 　　　ロングライド
上映時間 　104分
映倫区分 　G

解説 ／コリン・ファースとジュード・ロウの主演で、1920年代にアメリカ文学の名作を数多く手がけた実在の編集者と37歳で生涯を閉じた小説家の人生と友情を描く。アーネスト・ヘミングウェイら世界的な作家を見出した編集者マックスウェル・パーキンズの元に無名の作家トマス・ウルフの原稿が持ち込まれた。その才能を見抜いたパーキンズはウルフを父親のように支え、処女作「天使よ故郷を見よ」をベストセラーへと導く。更なる大作に取り組んだ2人は、昼夜を問わず執筆に没頭し第2作を完成させるが、ウルフは「この本をパーキンズに捧げる」と献辞を付け足し、ヨーロッパへと旅立ってしまう。パーキンズ役をファース、ウルフ役をロウが演じ、ガイ・ピアース、ドミニク・ウェスト、ニコール・キッドマン、ローラ・リニーが脇を固める。監督は英ロンドンの劇場ドンマー・ウエアハウスで芸術監督を務め、本作が長編映画初監督となるマイケル・グランデージ。

作品の始めにはおとなしく、「a true story 」 と出る。

ジュード・ロウ演じる所の、主人公トーマス・ウルフというアメリカの作家を知らなかった。ハーバード出の、天才と呼ばれる人だろうが、あまりにも自己中心で、私生活では困ったヤツ。文学部上がりの私には、こういうとんでもないヤツの話は好きで、友だちにはなりたくないが、安吾にしろ太宰にしろ、みんなハチャメチャだった。

いま、東野圭吾のエッセイを読んでいて、彼のデビュー後、十数年間の苦節を読むにつけ、「編集者」というポジションの人は重要で、黒子でありながら、彼らの才能を買い、掘り起こしていくのだなと思う。ちょうどそういう物を読んでいるときだからこそ、響いた。

物語の終盤で主人公に、フィッツジェラルドが、「励ましてくれる友を傷付けるな」と忠告をする。そういうシーンは、実際にあったことだろうし、こういうのも、安吾と檀一雄の関係めいて、面白い。道を切り開こうとする天才の葛藤と、周囲の者たちの傷。痛ましいものはある。

でも、妻には、退屈印の映画だったかも知れない。

「暗い時代にこそ何かを物語ることに意味がある」
そんなことを約束する編集者と作家。
現在はどうかというと、希望がない時代だから、希望、希望、希望の党と言う。

喜望峰は、いちど通過してみたいが、そこに希望はないだろう。
村上龍は20年ほど前、この国は豊かで何でもあるが、希望だけがないと言っていた。
庶民が異常なほど踊り始めたら国は傾くが、これでええのか不安だけがある。

荒唐無稽な映画でも探して、バカになるかな。

ファイト！

コメント 11

TVは昼の食事と夕食の時ぐらいしか観ないのですよ。
たまに妻が毎週予約している「散歩関係」のものを観ますが。
そうだ、レンタルDVDも借りなくなりました。
by REE (2017-09-28 01:37) 

けっこう最近の作品なんですね。
フィッツジェラルドは知ってたけど、読んだことはないんです。
ましてやトーマス・ウルフ。　知らない…
作家と編集者の友情かぁ。　観てみたいな。
本を読むのは好きなんだけど、まだまだ触れてない「名作」がたくさんあるんだなーって思います。
ミステリ好きなのにアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」をやっと最近読んだばかり。
東野圭吾さん、意外と苦節してたんですね。
デビューしてからずっと売れ続けてるのかと思ってました。
先日「人魚の眠る家」を読みました。　
この人はいろんな角度から、いろんな題材で、作品を描くなぁって改めて感心してしまいました。
明日は図書館に行く日です＾＾　また何を借りてこようかな♪
by ミケシマ (2017-09-28 02:12) 

この映画は知りませんでした。
教えていただいてありがとうございます。
スマホにメモしておきました。
WOWOWは契約していないものですから、DVDかどこかで再上映されるのを心待ちするといたしましょう。
編集者という特殊な能力の持ち主がいると知ったのは、山田詠美さんのエッセイに登場する見城 徹さんの存在を知ってからでした。
今は幻冬舎の社長兼編集者の彼は、山田詠美さんや村上 龍さんを育てたのですが、最近では「絶歌」という元・少年Aが書いた手記の出版にかかわったとマスコミに登場していました。
出版したのは太田出版という別の出版社ですけれどね。
ホントのところはどうかはわかりませんが、出版社と編集者の良識に一石を投じました。
こういう問題をいつのまにかあやふやにして埋もれさせてしまうのがいかにも日本的な対応だと思ったものです。
幻冬舎、なかなか興味深い作品を出版してくれる出版社です。
出版で商売するのはたいへんだなと思いますけれどね。
近頃、映画館へ足を運んでまで観たい映画がありません。
知らないだけなのか、めんどうくさいのか、興味の対象が変って来たのか、さて。

by あるいる (2017-09-28 04:04) 

今ね・・・・
録画したのを３分の１見たところです。
面白い！
私の好きな映画だと思います。＾＾
早く最後まで観なきゃ！＾＾
by hatumi30331 (2017-09-28 08:54) 

こんにちは！
何がなんだか分からない選挙戦が始まりますね。
”希望”はないですね・・
by Take-Zee (2017-09-28 11:22) 

希望は持ちたいですけどね。
もちたいけど希望を強く感じることが
少なくなっています。
by yoko-minato (2017-09-28 13:25) 

私としたことが見逃しました。最近アマゾンプライムのほうを見ることが多いので。
by JUNKO (2017-09-28 16:11) 

映画お好きなんですね＾＾
私も好きだけど・・・最近見る時間が無いです(:_;)
明日記事のランチ会場「Cafe Luxo」知る人ぞ知るの有名人作家がウジョウジョで、顔写真はモザイク入れて・・・と言われました
ここだけの話、Kurtはトイストーリー・バズの生みの親です＾＾
by viviane (2017-09-28 17:07) 

いろんな映画が楽しめるなんて良いですね。
当地の映画館は２５㌔先で駐車場無しなので見に行けません。
by 旅爺さん (2017-09-28 17:35) 

うちもWOWOW見てます！
ちょっとチェックしてみますね(^^)
by そら (2017-09-28 18:25) 

WOWOWとスカパーは未加入ですから映画はもっぱらMovie Plusか
日本映画チャンネルで見てます。そう言えば最近映画館へ足を運んで
ないですね。ろくよんの後編を逃したままにしており、機上での上映を
期待しているのですが今のところ空振り続きです。仕方なく間延びを
解消するため単行本の上下を購入し通勤の友としております。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2017-09-28 21:32)