シェフのおやつ [味]
あと10日あまりで次女が新しい世界に旅立つ。
それまでの時間、お父さんは少しでも娘と一緒に過ごそうと努めるのである。
友人から聞いた話を長女が実践し、それを三女にも送ってやろうと、自転車で札幌大丸へ行く。
北菓楼で売る「シェフのおやつ(バームクーヘンの切れはし)」である。1つ360円。
次女と一緒に並んだから2つ手に入り、1つを三女の鹿児島に送ることができる。
帯広の柳月で手に入れた切り落とし1㎏500円に比べると少ない。
しかし、こちらの360円は箱入りだし、そのままお土産にしても通用する。
これは、また並ぶぞと決めたのである。
薩摩は古里でごわす
札幌駅前の東急百貨店にも寄った。「大薩摩展」が始まったばかりで、次女がその雰囲気と、空気を感じるために、試食巡りである。以前、大阪なんばの高島屋で「北海道物産展」を見て歩き、くすぐったい懐かしさを感じたことがある。ちょっとちがうデフォルメされた古里、そのくすぐったさを、きっと次女も感じたに違いない。
父が望むものを手に入れることのなかった、次女の鹿児島5年間。しかし次女にとっては良い思い出として記憶に残り、今後の糧となるよう、時間や場所や人への感謝で包み込んでいるようだ。それらは私の知らない、手の届かない、すでに始まっていた自立の時間だったのだと思う。
大薩摩、これでよかったのだと思う。
粘り強く生きる娘たちを誇らしく思う。
ファイト!
2015-11-07 06:51
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コメント(2)
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バームクーヘンの切れ端を売っているのですか。いちどかったら病みつきになりそうで怖いです。素敵なお嬢さん達を誇らしく思うお父さん、いいですね。立派に育っているのは奥様との共同作業の成果ですね。素晴らしいご家族です。
by JUNKO (2015-11-07 10:39)
出来るコトなら並ぶのはご遠慮したい僕ですが、デパートの北海道や九州、そして全国駅弁の催しはかなりの頻度で見に行き、食いたいものがみつかれば、並んでしまうときもあります。
ただし、並んでいる人数が5人程度までだったと思い出しました。
並ぶのが苦手というのも、食欲には負けるときがある僕です。
大阪の物産展というのは全国規模で開催されているのかなと、素朴な疑問が浮かんで来ました。
よ~く考えたら大阪の名産・特産を詳しく知らない僕でした。
青春時代を5年暮らせば、そこはもうふるさとですね。
若くはない5年を暮した仙台は僕の第2のふるさとですから。
20年暮らした東京には戻りたくはありませんが、仙台には帰りたいとときどき思いますよ。
by あるいる (2015-11-08 04:22)