『 さむらいの本懐 』 [読書 本]
司馬遼太郎が幕末の人物伝を書いていて、このことは海音寺潮五郎氏の作品に詳しく書かれているなどと紹介されていたら、読むしかない。実に久しぶりの海音寺氏で、確か北海道に初上陸の旅で持ち込んで読んだとき以来だたと思う。あの時は『天と地と』だったか。40年!
『さむらいの本懐』を読む。
『勝海舟』・『源頼朝』・『献上の虎』・『随想』で構成されている。
『 さむらいの本懐 』 海音寺潮五郎/文春文庫(1988年 4月10日第1刷)
p228
ナポレオン戦争を起こしたものは、ナポレオンじゃないのだ、あれは神様なんだ、神の力が働いてああいうことをしたのだ、というような具合に、トルストイはみているわけです。ですからトルストイのナポレオン観は、ナポレオンというのは、つまり自信過剰のピエロに過ぎないという見方です。神の力で動かされていることを知らないで、自分の力で動いているといって肩を張っていばっているピエロに過ぎないんだ、子供に過ぎないんだ、そういう見方をしております。
これなどもですね、トルストイはそう信じていたかも知れないけれど、客観的にですね、これを本当のナポレオンであるとは、いえないだろうと思います。小説というものは、そういうような具合に、作者の解釈によって、一つの人物をみ、一つの人物を書いてゆく、形作ってゆくそういうものなんですね。
それぞれの視線
いちばん大きいのは、子どもの好奇心の視線。
いちばん深いのは、親の守護視線。
見られ続けて仮面の下で冷や汗の方は眼が点で視線を外す。
オヤジは、もうちょっと寄ってくれと熱視線。
不敵にもファイトだ!
2015-06-16 05:12
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コメント(5)
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それぞれの視線・・・・
いいねえ〜♪
かおなし・・・・歩いてるね。
会ってみたい!(笑)
今度・・・啓発活動で、天満橋あたりで、人権あゆみちゃんに入る事になった私。
こんな目でみられるのかな?って思った次第です。へへ;
by hatumi30331 (2015-06-16 06:20)
さむらいとあえて平仮名にしたのが気になります
by アニ (2015-06-16 07:02)
この微妙な距離感の写真面白いですね。
by isoshijimi (2015-06-16 07:39)
『オヤジは、もうちょっと寄ってくれと熱視線。』
この一行に思わず苦笑いをしてしまいました。
熱い眼差しではなく老眼で見えにくいものですから、もう少しだけピントの合うところへ寄ってくれと思うときがありますよ。
けっして熱い眼差しで見つめているわけではありません。
これ、僕の本音なものですから。
by あるいる (2015-06-16 15:35)
石坂浩二と高橋幸治のダブルコウジの天と地でした。
好奇の目はその存在自体が分からなかったからなのでしょうか?
ジェイソンやダミアンなんて知ってるわけないでしょうから、間違う
事もなさそうだし...
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2015-06-16 22:09)