『最後の将軍』(徳川慶喜) [司馬遼太郎]
『翔ぶが如く』に疲れていたので、もういちど幕末を散策した。高杉晋作も振り返り、薩長土肥の主君たちも、短編ダイジェストで読み終えた。再び、維新後に窮してしまった一蔵たちを読み続けることになる。徳川慶喜を主人公とするこの作品を読んだのは、とても良かった。彼に興味を抱いた。
1967年3月 単行本
『 最後の将軍 徳川慶喜 』 司馬遼太郎/文春文庫(新装版第1刷 1997年7月10日発行)p147
「御弁疏(ごべんそ)はご無用でござる。あすからは拙者が隅州にかわりお台所の御料をさしあげまするゆえ、拙者に御随順なされよ」
どうせ宮は金で動いているにすぎぬ、ということを、激しく諷した。
「いまより、天下の後見職を」
と、慶喜は自分のことをいった。
「愚弄なさるな。これに控える三人の大愚物と同様同列であるとおぼしめさるな。この段、よくよくお心得あってしかるべし」
p219
「百策をほどこし百論を論じても、時勢という魔物には勝てぬ。」
と、慶喜はいった。
大学が作るクッキーが美味かった
友人がお土産に持ってきてくれた。
大学が、こんなにおいしいクッキーを作っていることに驚いた。
いずれ、大阪に帰るときに持って行こうと思った。
2015-06-11 04:00
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コメント(5)
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歴史という事実と物語という虚構の間で作る小説は面白いでしょうね。
「百策をほどこし百論を論じても、時勢という魔物には勝てぬ。」と、慶喜が本当に言ったかどうかはわかりませんが、言ったように思えてしまうのが小説の力でしょうか。
『大学が、こんなにおいしいクッキーを作っていることに驚いた。』
これは紛れもない事実でしょう。
ちかごろの大学はマグロ料理店を経営したり、レトルト食品を販売したりと活躍の幅がどんどん広がっていますね。
学究の徒にも営業能力必須の時代になってきたようです。
by あるいる (2015-06-11 04:36)
大学の酪農クッキー,美味しそう〜
確認したくなるね。^^
by hatumi30331 (2015-06-11 08:21)
現存する資料を読み込み時代背景をまとめ年表を作成し、人物像を整えて書きはじめるのでしょうか。歴史小説?を書く力は資料収集力と比例しているいると思っています。小説に登場する人物は歴史上の人物ですが作者の想いが半分は入っているのでしょうね。
by soujirou-3 (2015-06-11 13:34)
パッケージも好きです。
大学発、いいですね!
by isoshijimi (2015-06-11 20:50)
食べたことあります。美味しいです。
by JUNKO (2015-06-11 20:55)